リーダーの資質を台湾と日本の比較で考える

 蔡英文総統のツィートです。

 英文のこれもご覧ください。

日本語訳 本日、#Taiwanが#COVID19との世界的な戦いに貢献する3つの主要分野を発表しました。

:必要な国に1000万枚のフェイスマスクを寄付。

キニーネの生産の増加。

:発生を追跡および調査するためのテクノロジーの使用を共有します。  

  台湾は国内の武漢熱肺炎の封じ込めに世界で一番成果をあげている国です。最初はトランプ大統領がうまくやっていたかと思っていましたが、不幸にしてアメリカはニューヨークを中心にして感染が広がっております。

 なぜ台湾が世界中の注目の的になるのか中田なりに考えてみます。

 

 1イスラエルと安全保障環境の類似

 台湾は常に支那の脅威に晒されております。  

   そのために国民一人一人の危機意識が強い。 

   近年は支那観光客の増加や支那大陸での直接投資でガードは下がっておりましたが、昨年の香港デモからまた危機意識が高まってまいりました。 高まったからこそ、媚支那派の韓国愈は総統選挙で敗北し、蔡英文が総統になったのでしょう。この選挙も事情通に言わせたら、蔡英文は油断していたら危なかったそうです。 比較対象のイスラエルをご覧ください。  

    シリアやイランのような敵性国家やヒズボラ、ISなどのイスラム原理主義系テロ団体の脅威に常に晒されております。(ただしパレスチナ人の土地を勝手に占拠することは許されませんが) この脅威があるため、危機意識は自然と国民レベルで高まっているのではないかと感じます。まだ20代のころだから、今から40年前のことです。イスラエル大使館に言ったことがあるんですよ。ガードはほかの国の大使館より固かったことを覚えております。 といってもほかの国の大使館とはカナダ大使館イギリス大使館の二つだけでしたが。

2国際的に鬼っ子扱いされているが故の自助努力

 1970年代のニクソン訪中や中華人民共和国の国連加盟で台湾は世界から孤立同然の状態になりました。しかしそれでも台湾は支那に軍事占領されることはありませんでした。 この当時の軍事力では台湾を占領することは無理だったのですが、(1979年の中越戦争では人民解放軍民兵組織のベトナム軍を攻めきることができなかった)台湾は金門島の戦いで勝利を見せたように「攻めたら痛い目に合わせる」という現実を突きつけたからかもしれません。いざとなったらアメリカが守ってくれるなんて甘い考えを台湾の人たちは考えたこともないでしょう。 となれば自分の身は自分で守る。守るということは武力から身を守るということだけではなく、病原体からも身を守るという意味も含まれております。 台湾の公衆衛生の普及は台湾総総督府のトップについた後藤新平の努力が語られます。 後藤が総督府に赴任したころ、台湾はけっこう風土病が現地の人の命を奪っていたという話を聞いております。だからなんでしょう。清朝政府は台湾を化外の地と呼んで嫌っていたそうな。  

3能力のある人をポジションにつける適材適所政策  

日本でも聖徳太子のころ、能力のある人を積極的に活用する政策が取られたはずです。言わゆる冠位十二階のことです。しかし現在パソコン使ったことのない人がIT担当大臣なんて世界中の笑いものレベルのギャグかましております。  

   台湾の行政でITの担当トップの人は天才的なIQをもって、マスクの在庫管理システムを構築したという話はご存知でしょう。

 うらやましい。そして台湾のこれだけの成果が上がった根本原因は、蔡英文総統の決意です。「台湾を守り、国際貢献を果たす」その決意で実績を見せれば世界は台湾に注目するとの信念を感じられます。 健康のシルクロードとか言って不良品のマスクや、検査キットを売りつけているどこぞの国とは大違いです。

 蛇足  一人のリーダーの決意で実績を国内だけでなく世界にも積み上げている。

  わが国の総理、迷走ぶりが国民を不安にさせております。

  日本はどうしてここまで劣化したのでしょうか。

    これが最後に言いたかったことです。  「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする。」  じゃあ台湾の成果は創価学会的に言えば、蔡英文総裁が人間革命した結果なの?  創価学会の人に聞いてみよっと。    

 

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