軍人根本博かく戦えり

 

 この本の書評をいつかブログで書こうと思っておりました。

 まさか根本博氏のような、台湾を救った日本人がいたということをつい最近まで知りませんでした。

 知ったきっかけは虎ノ門ニュースです。

 百田尚樹氏のゲストコメンテーターに門田隆将氏が出て、根本博氏のことを語ったことから始めて知ったんです。わたしゃこれでも日本李登輝友の会の一般会員なんですよ。恥ずかしくなってきました。

 根本博氏というと金門島の戦いで国民党を勝利に導いた軍人という側面にスポットライトが当たりがちですが、その前に内モンゴルから日本軍と民間人を安全に避難させた指揮官であったことはあまり知られておりません。

 この二つの役割は異なるとはいえ、二つとも成功に導いた根本氏には頭の切れ以外のもう一つ別の要素があったのです。

 その鍵が生長の家初代総裁谷口雅春氏の『生命の實相』第九巻なんですね。

 今では、あたし生長の家とは距離を置いているのですが、生長の家の練成会に親の意向で行かされたことがありました。その時にテキストが『生命の実相』第七巻(生活編)だったことをよく覚えております。

 根本氏は自分の行くべき方向に迷いが生じたときに『生命の實相』に道を求めていたというくだりは感慨深いんです。おそらくこの本にインスパイアされたのでしょう。

 フジテレビの買収をホリエモンが企てた時ホワイトナイトとして北川吉孝氏が登場したでしょう。北川氏の講演を聞くことがあったんです。

 あのホワイトナイトを引き受けた時、迷いが生じたそうでその時「元台湾総統李登輝氏はクリスチャンで政策に迷いが起きた時、聖書を読んだ。私は先祖が儒学者だったのでその答えを中国の古典に求めた。」と言ったんです。根本、李登輝、北川の三氏から共通点は見いだせないでしょうか。

 

 さて本書ですが、晩年の根本氏の記述が意外に残りのページをけっこう残すようなところで終わらせております。後は関係者から聞いた話や、自分が参加した記念式典の話にページが費やされております。別にそれが悪いというわけではないんですがね。むしろ関係者の取材には結構尽力つくされたと、門田氏には敬意を感じております。

 金門島での戦いについては約束はできませんが、近いうちにトピック書くつもりです。

 

 

 

 

 

 

古教心を照らす

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